これからカメラを始める人のための用語解説その4

その1その2その3を読んでなかったらそちらからどうぞ。

さて、前回

広く撮りたければ広角レンズ、狭く取りたければ望遠レンズと言ってしまうと"誤解を生む"

といったことについて。

一番基本的な使い方

そんなこと聞かなくてもわかるわという使い方からまず

望遠レンズ

望遠レンズは遠くを写すレンズです。いや、写せるレンズといったほうがいいですね。とりあえず遠くが見えます。

広角レンズ

広角レンズは広い範囲を写すレンズです。狭い部屋で撮影するときなどは非常に重宝します。

すこし応用的な使い方

カメラやってる人にとっては結構基本的な話ではあるんですが、これから始める人向けなので"応用"とします。

背景の圧縮伸長

さて、ここで背景の圧縮伸長という言葉を覚えましょう。そんなに決まった用語ではないのでほかに言い方があるかもしれませんが、とりあえずこれで。
広角・標準・望遠である被写体を写真枠に対し同じサイズで撮影したとき、その背景が伸びたり縮んだりしてるように見えます。これを"背景が圧縮する"というような表現をします。
実際に比較写真を見てもらったら…とおもったんですが、自分の写真サンプルがないのでsonyの解説ページをみてください。
Sony 背景と遠近感
てかこのsonyのページよくできてるなぁ。。。
と感心しつつ、どうでしょう?だいたいどういうことかわかっていただけたでしょうか?被写体の大きさは同じなのに望遠のほうが背景が近くにあるように見え、広角のほうが遠くにあるように見えます。

これらをどのように使うか

よくある技法としてはポートレート(人物写真)をとるときなんかで、並木を圧縮して背景に使うなんてことがあります。望遠ポートレートでググると結構いろいろでてきます。野外のポートレート撮影などを広角よりのレンズで行うとスナップショットのようになってしまって、あまり面白い写真は撮れません。撮れないこともないでしょうけど、それにはそれなりの腕が必要です。
まとめると、望遠は遠くを撮れるレンズですが、背景を圧縮できるレンズともいえるわけです。
さて広角はというと、建造物を大きくとったり風景を壮大な感じに撮るときにつかいます。flickrで15mmとか検索するとそれっぽいのがいっぱい出てきますね。風景写真などでは広角必須です。標準・望遠でも撮れなくはないですが…
まとめると広角は広く撮れるレンズですが、実物をより大きく撮るレンズといえます。全体的に伸びるので大きく感じるんですね。

どういう風に選ぶかの例

まえに会社の先輩から「目で見たらすごく大きな橋やけど、カメラで撮るとしょぼかった。どうすればいい?」と聞かれましたが、この場合を例に挙げると一番いいのはその橋にぎりぎりまで寄って超広角で撮影するのがベスト、どうしても近寄れないなら望遠でがんばるしかないといったところです。

さて、つぎのその5はよくあるバターンの撮影シーンで何が必要になるか、といったことをお話したいと思います。