これからカメラを始める人のための用語解説その2

その1をまだ読んでなかったらそちらからどうぞ。

被写界深度

さて、被写界深度という仰々しい言葉を覚えましょう。

実は単純なものでして、wikipediaの画像を見てもらったら一番話がはやい。この画像で"depth of field"となってる区間が被写界で、その深さ(長さ)を被写界深度といいます。この被写界の部分はどこでもピントがあってることになっており、この区間から外れるとボケてしまいます。で、覚えておきたいのがこの被写界深度と絞りの関係。

  • 絞りを開放(F値を小さくする) ⇒ 被写界深度は浅く(短く)なる
  • 絞る(F値を大きくする) ⇒ 被写界深度は深く(長く)なる


絞りを決定するということは被写界深度を決めるということとほぼ同義のようになってることがわかると思います。被写界を浅くした写真だとコレ。ポートレート(人物写真)といわれる写真ですが、こういった写真では被写体のみ被写界に入れて他をぼかし、より被写体を強調する写真を撮るのが一般的です。逆に被写界を深くした写真はこんな感じ。風景写真などは被写界深度をかなり深く撮るのが一般的です。

その1でお話した絞り優先の露出の仕方はこの"被写界深度"を決定してイメージどおりの写真を撮るということです。お分かりいただけたでしょうか。

被写界深度は非常に重要な概念なのでその2はここで終わりにしておきます。つぎはレンズ選びのための知識、レンズの焦点距離や収差あたりについてその3でお話します。